毎晩の寝かしつけ、いつまで続くのだろうと思うことはありませんか。抱っこでないと寝ない、布団に置くと泣く。職場復帰が近づくと「このままで大丈夫かな」と不安になりますよね。この記事では、寝かしつけがいつまで必要なのか、抱っこや添い寝からどう移っていけばいいのかを、年齢別の目安とあわせてお伝えします。
こんなことで困っていませんか?
- 寝かしつけはいつまで続くのか、終わりが見えない
- 抱っこでしか寝なくて、腕も腰も限界
- 布団に下ろした瞬間に泣いて、最初からやり直しになる
- 復帰したら、この寝かしつけを毎晩続けられるか不安
保育士として10年以上、たくさんの子どものお昼寝に付き添ってきました。その中で感じるのは、寝かしつけが必要な時期には大きな個人差があり、長く続いても親のやり方が悪いわけではない、ということです。抱っこで寝るのも、泣いてしまうのも、その子なりの「安心したい」というサイン。無理にやめさせるより、少しずつ形を変えていけば大丈夫です。
寝かしつけはいつまで?年齢別のおおよその目安
「何歳になったら寝かしつけが要らなくなる」という決まりはありません。ただ、年齢ごとに眠り方の特徴はあります。下の表は一般的な目安なので、わが子に当てはまらなくても心配しすぎなくて大丈夫です。
| 年齢 | 眠り方の特徴 | 寝かしつけの形の目安 |
|---|---|---|
| 0歳 | 眠りが浅く、昼夜のリズムがまだ育っている途中 | 抱っこや授乳で寝るのが自然な時期 |
| 1歳 | 夜にまとまって眠る子が増える。お昼寝は1〜2回 | 抱っこから「横で見守る」へ少しずつ移せる子も |
| 2歳 | 自我が育ち、「まだ遊びたい」で寝つきが遅れることも | 添い寝や絵本など、決まった流れで安心する子が多い |
| 3歳 | 言葉で気持ちを伝えられるようになる | そばにいれば一人で眠れる子も出てくる |
寝かしつけが「完全になくなる」のは、小学生くらいまでかかる子もいます。そばにいてほしい気持ちは、成長とともに自然と変わっていくものです。
寝かしつけを軽くしていけるサイン
次のような様子が見られたら、寝かしつけの形を少しずつ変えていけるタイミングかもしれません。
- 夜にまとまって眠れる日が増えてきた
- 布団に下ろしても、そのまま眠り続けることがある
- 絵本や子守唄など、決まった流れで眠そうにする
- 大人がそばで横になるだけで、目を閉じる日がある
反対に、引っ越しや入園、きょうだいの誕生など環境が変わる時期は、一時的に抱っこを求めることが増えるものです。そんなときは、無理に進めず、少し前の形に戻して様子を見てください。
せんせい
保育園でも、すっと一人で眠る子もいれば、背中をトントンしてもらわないと眠れない子もいます。どちらも普通のことですよ。
寝かしつけで抱っこが続くのはなぜ?
抱っこは「安心できる場所」だから
小さな子にとって、大人の腕の中はぬくもりや心臓の音、においを感じられる一番安心できる場所です。抱っこでないと寝ないのは、甘えすぎでもしつけの失敗でもありません。眠りに入るときの不安を、大人の体で落ち着かせているのです。
布団に置くと泣くのは、眠りが浅いうちに下ろしているから
眠り始めは眠りが浅く、少しの変化で目が覚めやすい状態です。抱っこから布団へ移るときの温度差や体勢の変化で起きてしまうのは、よくあることです。泣いてしまうのはその子の性格というより、タイミングの問題であることも多いのです。
お金をかけずにできる、抱っこからの移り方
いきなり抱っこをやめる必要はありません。今の寝かしつけを少しずつ軽くしていくイメージで試してみてください。
1. 下ろすのは「深く眠ってから」
寝息が落ち着いて、腕や手の力がだらんと抜けてから下ろすと、起きにくくなります。目を閉じてすぐではなく、少し待ってから下ろすのがポイントです。お尻から先に布団につけ、最後に頭をそっと置くと、体の変化が小さくなります。
2. 布団を冷たくしない
冬場は特に、ひんやりした布団で目が覚めることがあります。寝かせる場所に大人の手をしばらく置いておく、バスタオルを敷いておくなど、ちょっとした工夫で違いが出ることがあります。湯たんぽや電気毛布を使うときは、低温やけどや温めすぎに十分注意して、寝かせる前に外しておきましょう。
3. 抱っこ→横抱き→トントンと段階を踏む
立って揺らす抱っこから、座ったままの抱っこへ。次に、布団の上で横になって体をくっつける形へ。さらに、隣でトントンするだけへ。数日から数週間かけて一段ずつ進めると、子どもも変化を受け入れやすくなります。うまくいかない日があれば、一段戻してかまいません。
4. 毎晩同じ流れをつくる
お風呂、パジャマ、歯みがき、絵本、電気を暗くする。毎晩同じ順番で過ごすと、子どもは「もうすぐ寝る時間」と体で覚えていきます。保育園でも、お昼寝の前には毎日同じ流れで過ごすことが多く、それが安心につながっています。
せんせい
保育士は、お昼寝のときに同じ子守唄や同じトントンのリズムを大切にしています。「いつもと同じ」が、子どもにとって一番の安心なんです。
寝かしつけで泣くときに知っておきたいこと
泣くのは「眠いけれどうまく眠れない」サイン
眠いのに、自分の力ではまだうまく眠りに入れない。その葛藤が泣き声になって表れることがあります。泣いているからといって、寝かしつけ方が間違っているとは限りません。抱っこで落ち着くなら、無理に布団で寝かせようとしなくて大丈夫です。
泣かせっぱなしにしなくていい
「泣いても放っておけば一人で寝るようになる」という話を聞くこともあるかもしれません。けれど、泣いている子のそばにいて声をかけることは、甘やかしではありません。そばにいるだけ、声をかけるだけ、手を握るだけ、など関わり方を少しずつ軽くしていけば十分です。
0歳は安全な寝かせ方を優先して
0歳の赤ちゃんを寝かせるときは、あおむけで寝かせる、顔の周りにやわらかい布団やぬいぐるみを置かない、大人のベッドで一緒に寝るときはすき間や沈み込みに気をつけるなど、安全面を優先してください。抱っこで寝たあとに布団へ移すときも、体がうつぶせになっていないか確認しましょう。
なかなか寝つけない日が長く続く、夜中に何度も激しく泣く、ぐったりしているなど、気になる様子があるときは、かかりつけの小児科や保育園に相談してみてください。
寝かしつけがつらいときは、がまんしなくていい
毎晩の抱っこは、体にも心にも負担がかかります。腕や腰が痛い、眠れなくて余裕がない。そう感じるのは、それだけ頑張っている証拠です。
- パートナーや家族と、寝かしつけの担当を日替わりにする
- うまくいかない夜は「今日はこれでOK」と区切る
- 寝かしつけのあとに家事をしなくていいよう、夕方の家事を減らしておく
眠れない日が続いて気分が落ち込む、体調がすぐれないといったときは、一人で抱え込まず、医療機関や自治体の子育て相談窓口にも頼ってください。
せんせい
保育園でのお昼寝も、毎日いろいろあります。おうちの寝かしつけがうまくいかない日があっても、それはママのせいではありませんよ。
まとめ:まずはこれだけ試してみて
寝かしつけがいつまで必要かは、子どもによってさまざまです。抱っこで寝るのも、布団で泣くのも、成長の途中にある自然な姿。焦ってやめさせるより、今の形を少しずつ軽くしていくことが近道です。
まずはこの3つから
- 腕の力が抜けてから、お尻→頭の順でそっと下ろす
- 毎晩同じ順番で寝る前の流れをつくる
- 抱っこ→添い寝→トントンと、一段ずつ軽くしていく
がまんしすぎず、つらい夜は誰かに頼りながら、親子のペースで進めていきましょう。
