部屋を暗くして、絵本も読んで、トントンもした。それなのに、子どもの目はぱっちり。気づけば1時間、ときには2時間。寝かしつけに時間がかかる夜は、心も体もくたくたになりますよね。
この記事では、寝かしつけに時間がかかる理由と、今日からお金をかけずに試せるコツを、保育園のお昼寝の工夫もまじえてお伝えします。
こんなことで困っていませんか?
- 寝かしつけに毎晩1時間以上かかる
- 布団に入っても遊び始めて、なかなか寝ない
- やっと寝たと思ったら、そっと離れた瞬間に起きてしまう
- 寝かしつけが終わるころには、自分の時間がまったく残っていない
- 「私のやり方が悪いのかな」と落ち込んでしまう
保育士として10年以上、たくさんの子どもたちのお昼寝に寄り添ってきましたが、寝つくまでの時間は本当に一人ひとり違います。寝かしつけに時間がかかるのは、ママの関わり方が悪いからではありません。多くの場合、生活リズムや寝る前の過ごし方を少し整えるだけで、ラクになる余地があります。がまんして毎晩付き合い続けるより、まずは「寝やすい流れ」をつくることから始めてみましょう。
寝かしつけに時間がかかるのは、ママのせいではありません
1時間かかる日があるのは、めずらしいことではない
1〜3歳ごろは、体力がついてくる一方で、まだ自分で気持ちを切り替えて眠るのが上手ではない時期です。昼間に楽しいことがあった日や、新しいことを覚えた時期は、頭が冴えてなかなか寝ないこともよくあります。
「ほかの家の子はすぐ寝るのに」と比べてしまいがちですが、寝つきの早さは性格や体質によっても違います。時間がかかる日があっても、それだけで心配しすぎなくて大丈夫です。
寝ない・寝つけない主な理由
寝かしつけに時間がかかるときは、次のような理由が重なっていることが多いです。
| 考えられる理由 | よくある様子 | 見直すポイント |
|---|---|---|
| まだ眠くない | 布団の上で元気に遊ぶ、おしゃべりが止まらない | 朝起きる時間、昼寝の長さと終わる時間 |
| 興奮が残っている | 走り回る、テンションが高い | 寝る前の遊び方、テレビや動画 |
| 環境が気になる | 物音や明かりで目を覚ます | 部屋の明るさ、音、室温 |
| 安心したい気持ち | ママから離れると泣く、抱っこをせがむ | 寝る前のスキンシップの時間 |
| 体の不快感 | 暑がる、かゆがる、鼻がつまっている | 服や寝具、体調 |
保育園でも、すぐ眠る子もいれば、ずっとゴロゴロしている子もいます。寝つくまでの時間は「その子らしさ」のひとつ。ママが頑張りすぎなくて大丈夫ですよ。
お金をかけずにできる寝かしつけのコツ
朝起きる時間をそろえる
夜の寝つきは、実は朝から始まっています。夜に寝るのが遅くなった日でも、朝はできるだけ同じ時間に起こし、カーテンを開けて朝の光を浴びましょう。体のリズムが整いやすくなり、夜に自然と眠くなる流れをつくりやすくなります。
昼寝の時間と長さを見直す
夕方遅くまで昼寝をしていると、夜に眠くならないのは自然なことです。昼寝が長い、または終わるのが遅いと感じたら、少し早めに起こしてみるのもひとつの方法です。保育園に通っている場合は、園でのお昼寝の時間を連絡帳や送迎のときに確認してみましょう。
寝る前の1時間は「静かモード」に
寝る直前まで走り回ったり、テレビや動画を見たりしていると、体も頭もなかなか休めません。寝る前の1時間くらいは、部屋の明かりを少し落として、絵本やパズルなど静かな遊びに切り替えるのがおすすめです。
寝る前のルーティンを決める
「お風呂 → パジャマ → 歯みがき → 絵本1冊 → 電気を消す」のように、毎晩同じ順番で過ごすと、子どもは「この流れのあとは寝る時間」と覚えていきます。ルーティンは短くシンプルなほど続けやすいです。絵本の冊数など、あらかじめ決めておくと「もう1冊!」のやりとりも減らしやすくなります。
寝る環境を整える
部屋は暗めに、テレビの音などは聞こえにくくしておきましょう。暑すぎ・寒すぎも寝つきにくさにつながります。子どもは大人より汗をかきやすいので、厚着になっていないかも確認してみてください。
また、寝かしつけの最中に飴やおやつを口に入れたり、寝転んだまま飲み物を飲ませたりするのは、のどに詰まらせる危険があるので避けましょう。0歳の赤ちゃんの場合は、あおむけで寝かせ、顔のまわりにぬいぐるみやクッションなどを置かないことも大切です。
保育園のお昼寝で保育士が大切にしていること
毎日同じ流れで過ごす
保育園では、給食 → 着替え → トイレ → 布団へ、というように毎日ほぼ同じ流れでお昼寝に入ることが多いです。決まった流れがあることで、子どもは見通しを持って安心して眠りに向かえます。家庭のルーティンも、この考え方と同じです。
声は小さく、動きはゆっくり
保育士はお昼寝の時間、声のトーンを落とし、ゆっくり動くことを大切にしています。大人が落ち着いていると、子どもも落ち着きやすいからです。家でも「早く寝て!」と焦る気持ちをぐっとこらえて、ゆっくり背中をなでたり、静かに深呼吸したりしてみてください。
「寝かせなきゃ」より「横になって休めればOK」
園では、なかなか寝つけない子に無理に寝るよう求めず、「横になって体を休めればいいよ」と伝えることもよくあります。家でも「寝かせなきゃ」と思うほど、大人の緊張が子どもに伝わりがちです。「静かに横になれたら合格」くらいの気持ちでいると、お互いにラクになります。
寝かしつけ中にママがウトウトしてしまうのも、全然悪いことではありません。「一緒に休む時間」と思えば、それも立派な寝かしつけです。
2時間かかる日が続くときは、やり方を変えるサイン
寝かしつけ役を交代してみる
寝かしつけに2時間近くかかる日が続くなら、ひとりで抱え込まず、パートナーなど家族と交代してみましょう。相手が変わると、意外とあっさり寝ることもあります。週に何日かでも交代できると、ママの心と体を休める時間が生まれます。
寝る時間を少しうしろにずらしてみる
早く寝かせたい気持ちから、まだ眠くない時間に布団に入っていることもあります。布団に入っても長く起きている日が続くときは、寝る時間を少し遅らせて、「眠くなったころに布団へ」を試すのもひとつの方法です。そのぶん、朝の起きる時間はそろえておきましょう。
相談してよい目安
次のようなときは、ひとりで悩まずに相談してみてください。
| こんなとき | 相談先の例 |
|---|---|
| いびきが大きい、寝ている間に呼吸が止まるように見える | かかりつけの小児科 |
| かゆみや鼻づまりで眠れていないようす | かかりつけの小児科 |
| 夜なかなか寝ないことが長く続き、昼間の様子も気になる | かかりつけの小児科、通っている園 |
| 園でのお昼寝の様子を知りたい、リズムを合わせたい | 通っている園の先生 |
| ママ自身が寝不足でつらい、気持ちが落ち込む日が続く | 医療機関、自治体の子育て相談窓口や保健センター |
睡眠には個人差があり、ここで紹介したのはあくまで一般的な目安です。気になるときは、かかりつけの小児科や園に相談してみてくださいね。
寝不足が続くと、誰でも余裕がなくなります。つらいときは「つらい」と言っていいんです。家族や相談窓口を頼ることも、子育ての大事な工夫のひとつですよ。
まとめ:まずはこれだけ試してみて
寝かしつけに時間がかかるのは、ママのせいではありません。1時間、2時間かかる夜があっても、生活リズムや寝る前の過ごし方を少し整えることで、ラクになることがあります。
まずはこの3つから
-
- 朝はいつもと同じ時間に起こして、朝の光を浴びる
- 寝る前の1時間は、明かりを落として静かな遊びに切り替える
- 「お風呂 → パジャマ → 絵本1冊 → 電気を消す」のルーティンを決める
がまんしすぎず、ときには家族と交代したり、相談先を頼ったりしながら、ママも一緒に休める夜を少しずつ増やしていきましょう。
