入園が決まってほっとしたのもつかの間、次にやってくるのが慣らし保育です。「何を準備しておけばいい?」「持ち物は入園準備と同じ?」と迷うママも多いのではないでしょうか。この記事では、慣らし保育の前にしておきたい準備と、あると助かる持ち物を、保育士の目線でまとめました。
こんなことで困っていませんか?
- 慣らし保育の準備として、何から手をつければいいかわからない
- 入園準備の持ち物とは別に、何が必要なのか知りたい
- 園の生活リズムに合わせられるか心配
- 短時間のお迎えが続く期間を、どう過ごせばいいか不安
保育士として10年以上、たくさんの親子の慣らし保育に関わってきました。お伝えしたいのは、慣らし保育の準備は「完璧」でなくていい、ということです。全部そろえるより、子どもとママが少し安心できることを優先すれば十分。足りないものは、始まってからでも園と相談しながら整えていけます。
慣らし保育の準備は大きく3つ
慣らし保育の準備は、「生活リズム」「持ち物」「ママ自身の予定」の3つに分けて考えると整理しやすくなります。
| 準備 | 内容 | 始める目安 |
|---|---|---|
| 生活リズム | 起きる時間・食事・お昼寝を園の時間に近づける | 開始の2〜4週間前から少しずつ |
| 持ち物 | 着替え・食事用品・お昼寝用品などの準備と名前つけ | 入園説明会のあと、園の指定がわかってから |
| ママの予定 | お迎え時間や呼び出しに対応できる予定の空け方 | 慣らし保育の日程がわかったらすぐ |
慣らし保育の準備1:生活リズムを少しずつ園に近づける
起きる時間を先に整える
生活リズムを整えるときは、寝る時間より「起きる時間」から合わせるのがおすすめです。朝決まった時間に起きて、カーテンを開けて光を浴びると、夜の眠りも少しずつ整っていきます。いきなり1時間早めるのではなく、数日ごとに15分ずつなど、無理のない幅で進めましょう。
食事とお昼寝の時間を確認しておく
園の給食やおやつ、お昼寝の時間は、入園説明会や園のしおりで確認できます。家でも同じくらいの時間に食べたり休んだりしておくと、慣らし保育が始まったときに子どもの負担が少なくなります。
離乳食や幼児食の子は、園で出る食材を家で先に試しておくよう頼まれることが多いです。初めての食材は少量から、体調のよい日の午前中に試すと安心です。また、食べ物をのどに詰まらせないよう、大きさや固さが今の食べ方に合っているかも、あらためて確認しておきましょう。
せんせい
保育士は、おうちでの寝る時間や食べ方を知れると、とても助かります。園の時間にぴったり合わせるより、「家ではこんな感じです」と伝えてもらえるほうが大切なんですよ。
慣らし保育の準備2:持ち物をそろえる
慣らし保育で使うことが多い持ち物
持ち物は園によって大きく違うので、まずは園の指定を確認するのが一番です。そのうえで、慣らし保育の時期によく使うものをまとめると、次のようになります。
| 持ち物 | ポイント |
|---|---|
| 着替え | 上下2〜3組。食事や遊びで汚れやすいので多めに |
| おむつ・おしりふき | 1枚ずつ名前を書く園も多い |
| 食事用エプロン・口ふきタオル | 給食が始まる日から必要になることが多い |
| お昼寝用品 | 布団やシーツ、タオルケットなど。お昼寝が始まる日を確認 |
| 連絡帳 | 家での様子(睡眠・食事・体調)を書いて伝える |
| 汚れ物を入れる袋 | ビニール袋を数枚 |
お金をかけずにそろえるコツ
慣らし保育のために、新しい服を全部そろえる必要はありません。今ある服の中から、脱ぎ着しやすく、汚れても気にならないものを選べば十分です。保育園では、自分で脱ぎ着しやすいシンプルな服がよく使われます。フードやひもがついた服は、引っかかる危険があるため避けるよう言われることが多いので、手持ちの服を一度見直しておきましょう。
名前つけは、手書きでもかまいません。全部を一度に終わらせようとせず、まずは慣らし保育の初日に使うものからで大丈夫です。
安心グッズを相談してみる
いつも使っているタオルやガーゼなど、においのついたものがあると落ち着く子もいます。持ち込めるかどうかは園によって違うので、気になるときは先生に聞いてみてください。
せんせい
持ち物が足りなくても、園で予備を貸してくれることもあります。忘れ物があっても大丈夫。先生に声をかけてくださいね。
慣らし保育の準備3:ママ自身の予定を整える
お迎えの時間は短いところから始まる
慣らし保育は、1〜2時間ほどの短い時間から始まり、少しずつ長くなっていくことが多いです。その間はお迎えが早く、ママが自由に使える時間は思ったより短くなります。この期間に大事な予定を詰め込まないようにしておくと、気持ちに余裕が持てます。
呼び出しや延長に備えておく
集団生活が始まると、体調を崩しやすくなります。熱が出たときのお迎えや、慣らし保育の期間が予定より長くなることも考えて、家族と分担を話し合っておくと安心です。病児保育やファミリーサポートなど、地域の預け先を調べておくのもひとつの準備です。
ママの心と体の準備も大切に
子どもと離れる時間に、さみしさや不安を感じるのは自然なことです。慣らし保育の間は、少し休んだり、自分のための時間を過ごしたりしてかまいません。気分が沈む日が続く、眠れないなど、心や体の不調が気になるときは、医療機関や自治体の相談窓口に相談してみてください。
子どもの体調や発達で気になることがあるときは、慣らし保育が始まる前に園に伝えておくと、先生も配慮しやすくなります。心配なことは、かかりつけの小児科や園に早めに相談しておきましょう。
慣らし保育の前日と当日の準備
前日は持ち物を玄関にまとめておく
朝はどうしてもバタバタします。前日の夜に持ち物をかばんに入れて、玄関に置いておくと安心です。連絡帳には、その日の朝の様子を書き足すだけで済むよう、前日分まで書いておくとラクになります。
当日の朝は「いつも通り」を意識する
初日だからと特別なことをするより、いつも通りに起きて、いつも通りに朝ごはんを食べるほうが、子どもは落ち着いて過ごせます。朝の体温を測っておくと、園に体調を伝えるときにも役立ちます。
別れ際は短く、笑顔で
園に着いたら、「行ってきます。お迎えに来るね」と短く伝えて、先生に託しましょう。泣いてしまっても、ママの姿が見えなくなると少しずつ落ち着く子が多いです。こっそりいなくなるより、きちんと声をかけてから離れるほうが、「また迎えに来てくれる」という安心につながります。
お迎えのときは、「がんばったね」「楽しかった?」とたっぷり受け止めてあげてください。その日の様子は先生に聞いて、家で気をつけることがあれば一緒に確認しておくと、次の日の準備にも生かせます。
まとめ:まずはこれだけ試してみて
慣らし保育の準備は、生活リズム・持ち物・ママの予定の3つを意識すれば、ぐっと整理しやすくなります。全部を完璧にそろえなくても大丈夫。足りないところは、始まってから園と一緒に整えていけます。
まずはこの3つから
- 起きる時間を15分ずつ園の時間に近づける
- 園の持ち物リストを確認し、初日に使うものから名前をつける
- 慣らし保育の期間は、大事な予定を入れずに空けておく
がまんしすぎず、わからないことは先生に聞きながら、親子のペースで新しい生活に慣れていきましょう。
