トイトレ3歳でもおむつが取れない…焦らなくていい理由と進め方

3歳の誕生日を過ぎても、まだおむつが取れない。周りの子はパンツで過ごしているのに、うちの子はトイレに誘っても「いや」と言うばかり。そんなふうに焦ったり、落ち込んだりしていませんか?

こんなことで困っていませんか?

  • 3歳になったのに、おむつが取れる気配がない
  • トイレに誘うと嫌がって、毎回言い合いになってしまう
  • おしっこはできるのに、うんちだけはおむつでしたがる
  • 入園や進級までに外さなきゃと、気持ちばかり焦る
  • 「親の進め方が悪いのかな」と自分を責めてしまう

保育士として10年以上子どもたちを見てきて、まずお伝えしたいのは「3歳でおむつが取れていないのは、珍しいことではない」ということです。トイトレの進み方は、体の発達や性格によって本当に一人ひとり違います。うまく進まないのは、ママやパパの努力が足りないからではありません。この記事では、3歳のトイトレが進みにくい理由と、お金をかけずにできる工夫、気になるときの相談先までを順番にお伝えします。

3歳でおむつが取れていないのは珍しくない

トイトレの進み方には大きな個人差がある

おむつが外れる時期は、2歳ごろの子もいれば、4歳近くになる子もいます。同じクラスの中でも幅があるのが自然です。保育園でも、3歳児クラスでおむつやトレーニングパンツを使っている子は珍しくありません。

トイレでおしっこをするには、膀胱におしっこをためる力、出そうな感覚に気づく力、それを言葉で伝える力、トイレまで行って服を下ろす力など、いくつもの力がそろう必要があります。どれか一つがゆっくりでも、全体としては時間がかかります。

トイレの準備ができてきたサイン

次のようなサインがいくつか見られたら、少しずつ誘ってみる目安になります。全部そろっていなくても大丈夫です。

サイン 見られる様子の例
おしっこの間隔が空いてきた 2時間前後おむつがぬれていないことがある
出たことに気づく 「出た」と教えたり、おむつを気にしたりする
言葉で伝えられる 「おしっこ」「チー」など、自分なりの言葉がある
トイレに興味がある 大人のトイレについてきたり、まねしたがったりする
ズボンを自分で動かせる 手伝えば上げ下げに参加できる

保育士ゆずせんせいのひとこと

保育士は「何歳だから外す」よりも「この子の準備はどこまでできているかな」を見ています。年齢はあくまで目安。比べる相手は周りの子ではなく、少し前のわが子で十分ですよ。

3歳のトイトレが進まない主な理由

体の準備がまだ整っていない

おしっこの間隔が短い、出る直前まで気づかないといった場合は、体の準備がまだ途中なのかもしれません。この段階で何度もトイレに座らせても、失敗が続きやすく、子どもも大人も疲れてしまいます。少し時期を置くのも立派な選択です。

「自分で決めたい」気持ちが強くなっている

3歳ごろは、自分の意思がはっきりしてくる時期です。遊びを途中でやめたくない、言われたとおりに動きたくない、という気持ちから「トイレいや」が出ることもあります。これはわがままではなく、心が育っている証拠です。

失敗した経験や環境の変化

トイレで失敗して恥ずかしかった、便座が冷たくて怖かった、といった経験がきっかけで嫌がるようになる子もいます。また、引っ越しや下の子の誕生、入園・進級など生活が大きく変わる時期は、できていたことが一時的にできなくなることもあります。

お金をかけずにできる3歳のトイトレの工夫

誘うのは生活の区切りに

「そろそろ出る?」と何度も聞くより、朝起きたとき、食事の前、お出かけの前、お風呂の前など、生活の区切りに合わせて誘うほうが子どもも受け入れやすくなります。保育園でも、活動の切り替えのタイミングでトイレに誘うことが多いです。

声かけは「選べる」形にする

「トイレ行くよ」と言うと反発しやすい時期には、「パンダのタオルとうさぎのタオル、どっちで手を拭く?」「ママと競争して行く?ゆっくり行く?」のように、子どもが選べる声かけがおすすめです。行くかどうかではなく、どう行くかを選ばせるイメージです。

自分でできる工程を増やす

ズボンを下ろす、水を流す、手を洗うなど、トイレまわりの工程を少しずつ自分でできるようにすると、達成感につながります。最初から全部ではなく、「流すのはお願いね」など一つ任せるだけでも十分です。

失敗したときは淡々と片づける

もらしてしまったときは、叱らずに「出たね、着替えようか」と短く声をかけて淡々と片づけます。大人が大きく反応すると、子どもが緊張してトイレそのものを嫌がることがあります。成功したときも大げさすぎず、「すっきりしたね」と気持ちを言葉にするくらいがちょうどいいです。

保育士ゆずせんせいのひとこと

嫌がる日が続いたら、思いきって1〜2週間お休みしてもいいんです。いったん離れると、子どもの気持ちがふっと切り替わることはよくあります。お休みは後退ではありませんよ。

道具を少し足すなら

工夫を試したうえで、トイレに座るのを怖がるようなら、道具で環境を整えるのも一つの方法です。足が床につかずに不安定だと、力を入れにくく怖さも感じやすくなります。

  • 大人用の便座に乗せる補助便座
  • 足をしっかり置ける踏み台
  • ぬれた感覚がわかりやすいトレーニングパンツ

どれも必須ではありません。お子さんが嫌がる理由に合いそうなものだけ、必要になってから検討すれば大丈夫です。

夜のおむつとうんちは別に考えていい

昼のおしっこがトイレでできるようになっても、夜のおむつはまだ必要という子はたくさんいます。夜のおしっこは、眠っている間の体の発達が関わるため、昼のトイトレとは分けて考え、急がなくて大丈夫です。

また、おしっこはトイレでできても、うんちだけはおむつで立ったまましたがる子もいます。うんちは踏ん張る姿勢が大切なので、トイレで踏み台を使って足を置けるようにすると変わることがあります。便が硬くて出すときに痛がる場合は、トイレを嫌がる原因になることもあるので、早めにかかりつけの小児科に相談しましょう。

気になるときの相談先

トイトレの進み方は個人差が大きいものですが、次のようなときは一人で抱えずに相談してください。

  • おしっこのときに痛がる、回数が極端に多い・少ない
  • 便秘が続いている、排便のたびに痛がる
  • 一度できていたのに、急にもらすことが増えて続いている
  • ことばや発達全体のことも気になっている

体のことはかかりつけの小児科、発達のことは3歳児健診や自治体の子育て相談窓口、園での様子は担任の保育士に相談できます。保育園に通っている場合は、家と園で声かけやタイミングをそろえると、子どもが混乱しにくくなります。

保育士ゆずせんせいのひとこと

「園ではどんなふうに誘っていますか?」と聞いてもらえると、保育士はとてもうれしいです。家だけでがんばらず、園をどんどん頼ってくださいね。

まとめ:まずはこれだけ試してみて

3歳でおむつが取れていないのは、決して珍しいことではありません。体や心の準備には個人差があり、進まない時期があるのも自然なことです。焦りすぎず、子どものペースに合わせて進めていきましょう。

まずはこの3つから

  • トイレに誘うのは、朝・食事前・お出かけ前など生活の区切りだけにする
  • 「行く?」ではなく、子どもが選べる声かけにしてみる
  • 嫌がる日が続いたら、1〜2週間お休みしてもいい

がまんしすぎず、つらいときは園や小児科、周りの人を頼ってください。トイトレは親子の根比べではなく、子どもの成長をいっしょに待つ時間です。今日できなくても、少しずつ前に進んでいますよ。

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