2歳になって、そろそろトイトレを始めなきゃと思うのに、なかなか進まない。トイレに誘っても嫌がる、パンツにしたら失敗ばかり。周りの子と比べて焦ってしまうママも多いのではないでしょうか。
こんなことで困っていませんか?
- トイトレを始めたのに、まったく進まない
- トイレに誘うと「イヤ!」と嫌がって逃げてしまう
- パンツにすると失敗ばかりで、洗濯が追いつかない
- 2歳のうちに終わらせないといけないと焦っている
- 失敗したとき、つい怒ってしまって落ち込む
保育士として10年以上、たくさんの子どものトイトレに関わってきて伝えたいのは、「トイトレが進まないのは、ママの教え方のせいではない」ということです。トイレで排せつできるようになる時期は、体の準備や性格によって一人ひとり違います。この記事では、保育園で大切にしている考え方と、お金をかけずにできる工夫を順番にお伝えします。
トイトレが進まないのはよくあること
始める時期より「体の準備」が大切
トイトレは2歳ごろから始める家庭が多いですが、「何歳までに終わらせる」という決まりはありません。おむつが外れる時期には大きな個人差があり、3歳を過ぎてから進む子もたくさんいます。
トイトレでは、年齢よりも体と心の準備ができているかを見ることが大切です。準備が整う前に始めると、子どもも親も疲れてしまい、かえって進みにくくなることがあります。
始めどきの一般的な目安
| 目安 | 見るポイント |
|---|---|
| おしっこの間隔 | 2時間くらい空くことがある |
| 歩く・座る | 一人で歩けて、便座に座っていられる |
| 言葉や合図 | 「出た」「チー」など、しぐさや言葉で伝えられる |
| 興味 | 大人や友だちのトイレに興味を持つ |
すべてがそろっていなくても大丈夫です。いくつか当てはまるようになったら、少しずつ始めてみるくらいの気持ちで十分です。
保育士ゆずせんせいのひとこと
保育園でも、同じクラスの中でおむつが外れる時期はばらばら。保育士は「その子のタイミング」を一番大切にしています。早い・遅いは、その子の価値とはまったく関係ありませんよ。
トイレを嫌がるときの工夫
無理に座らせず「行ってみる」だけでOK
トイレを嫌がるときは、無理に座らせないことが大切です。「出なくてもいいよ。トイレさんにあいさつしに行こう」くらいの軽い誘い方にしてみましょう。嫌がる日が続くときは、思い切って数週間お休みするのも一つの方法です。
トイレを「怖くない場所」にする
子どもにとってトイレは、狭くて暗く、水の音がする少し怖い場所でもあります。好きなキャラクターの絵を貼る、明るくしておくなど、楽しい雰囲気をつくると入りやすくなることがあります。足がぶらぶらすると不安定で怖がる子もいるので、足をのせる台があると安心しやすいです。
補助便座や踏み台を使うときは、ぐらつかないか、すべらないかを確認し、乗り降りのときは近くで見守ってあげてください。
誘うタイミングを決めておく
保育園では、起きたとき、食事の前後、お散歩の前、お昼寝の前後など、生活の区切りでトイレに誘うことが多いです。家でも「起きたらトイレ」「お風呂の前にトイレ」とタイミングを決めておくと、子どもにとって流れがわかりやすくなります。
失敗したときの声かけ
失敗は怒らず、さらっと片づける
トイトレ中の失敗は、練習の一部です。怒られると、子どもは「おしっこを言うと怒られる」と感じ、かえって隠したり我慢したりすることがあります。失敗したときは「出ちゃったね。お着替えしようね」とさらっと声をかけ、淡々と片づけるのが一番です。
できたことに目を向ける
トイレで出なくても、座れたこと、「出た」と教えてくれたことは大きな一歩です。「教えてくれてありがとう」「座れたね」と、できたことを言葉にして伝えてあげましょう。
| こんなとき | 声かけの例 |
|---|---|
| パンツでおもらしした | 出ちゃったね。教えてくれてありがとう |
| トイレに座ったけど出なかった | 座れたね。また今度出るかもしれないね |
| トイレで出た | 出たね!すっきりしたね |
| トイレを嫌がった | 今はイヤなんだね。またあとで行ってみよう |
保育士ゆずせんせいのひとこと
トイトレは、行きつ戻りつするのが当たり前。一度できるようになっても、環境の変化や体調でまた失敗が増えることはよくあります。後戻りしたように見えても、心配しすぎなくて大丈夫ですよ。
ママの負担を減らす工夫
家ではおむつ、園ではパンツでもいい
トイトレは、毎日全力で取り組まなくても大丈夫です。忙しい平日はおむつやトレーニングパンツ、時間のある休日だけパンツで過ごすなど、家庭のペースで進めてかまいません。洗濯が大変なときは、無理をせずおむつに戻してもいいのです。
保育園と進め方をそろえる
保育園に通っている場合は、園でのトイトレの様子を先生に聞いてみましょう。誘うタイミングや使っている言葉を家でもそろえると、子どもが混乱しにくくなります。「家ではまだ嫌がっていて」と伝えるだけでも、園と一緒に進められて気持ちが軽くなります。
気になることは早めに相談を
おしっこのときに痛がる、何度もトイレに行きたがる、便秘が続いている、うんちを極端に我慢するといった様子があるときは、体の不調が隠れていることもあります。気になるときは、かかりつけの小児科や園に相談してください。ママ自身がトイトレのことで強いストレスを感じているときも、自治体の子育て相談窓口などを頼って大丈夫です。
まとめ:まずはこれだけ試してみて
トイトレが進まないのは、子どもの体と心がまだ準備中というサインかもしれません。2歳だから、周りがやっているからと焦らず、その子のペースを大切にしてあげてください。
まずはこの3つから
- 起きたとき・食事の前後など、誘うタイミングを決める
- 嫌がる日は無理をせず、お休みしてもOKにする
- 失敗しても怒らず、教えてくれたことをほめる
がまんしすぎず、ときにはおむつに頼りながら、トイトレはゆっくり進めていきましょう。子どもはそれぞれのペースで成長していきます。今日座れたこと、教えてくれたことを、親子で一緒に喜んでくださいね。
