慣らし保育1歳・2歳の違いは?年齢別の声かけを保育士が解説

慣らし保育について調べると、0歳の情報はたくさん見つかるのに、1歳や2歳から入園する場合の話は少ないと感じたことはありませんか。1歳・2歳は、0歳とも3歳とも違う、この時期ならではの姿があります。年齢ごとの特徴を知っておくと、慣らし保育中の子どもの様子に落ち着いて向き合いやすくなります。

こんなことで困っていませんか?

  • 1歳から入園。人見知りや後追いが強くて、預けられるか心配
  • 2歳から入園。言葉で「行かない」と言われたらどうしようと不安
  • 0歳から入る子より慣れるのに時間がかかる、と聞いて落ち込んでいる
  • 朝のお別れのとき、どんな声をかけたらいいかわからない
  • お迎えのあと、家でどう過ごせばいいか迷っている

保育士として10年以上、いろいろな年齢の子の慣らし保育に関わってきました。1歳・2歳の慣らし保育は、たしかに泣いたり嫌がったりする姿が目立ちやすい時期です。でもそれは、ママとの関係がしっかり育っているからこそ。慣れ方が違うのは年齢による特徴で、ママの育て方のせいではありません。年齢に合った関わり方を知っておけば、親子ともに少し肩の力を抜いて過ごせます。

慣らし保育で1歳・2歳はどう違う?

同じ「慣らし保育」でも、年齢によって子どもの受け止め方は変わります。あくまで一般的な傾向で個人差は大きいのですが、目安として見てみてください。

年齢 この時期の特徴 慣らし保育で見られやすい姿
0歳(参考) 人見知りが始まる前の子もいる 環境の変化に比較的なじみやすいこともある
1歳 人見知り・後追いが強い時期。言葉はまだ少ない 別れ際に強く泣く、先生にしがみつく、食事や昼寝に時間がかかる
2歳 言葉が増え、自我が育つ。「イヤ」が増える 「行かない」と言葉で抵抗する、家では元気でも朝になると嫌がる

どちらの年齢も「ママが好き」「いつもの場所が安心」という気持ちが育っているからこそ見られる姿です。泣くこと自体は、決して悪いことではありません。

慣らし保育1歳:言葉より「くり返し」と「安心できる大人」

後追いが強い時期は、お別れをあっさりと

1歳ごろは、大好きな人の姿が見えなくなると不安になる時期です。朝のお別れで泣くのは当然のこと。ここで何度も振り返ったり、こっそりいなくなったりすると、かえって不安が長引くことがあります。

おすすめは、「いってきます。お昼寝したらお迎えに来るね」と短く伝えて、笑顔で手を振ってお別れすることです。毎日同じ言葉、同じタッチでお別れすると、「ママは行ってしまうけれど、ちゃんと戻ってくる」と少しずつ覚えていきます。

保育園では「この先生なら安心」をつくる

1歳クラスでは、慣れるまでの間、できるだけ同じ保育士がその子に関わるようにする園が多いです。抱っこやお膝の上で過ごす時間を大切にしながら、少しずつ遊びに誘っていきます。まずは「この人のそばなら大丈夫」と思える大人ができることが、園に慣れる第一歩になります。

ゆず
せんせい
ゆずせんせい

1歳さんは、言葉で説明してもまだ伝わりにくい分、「毎日同じ」がいちばんの安心材料になります。お別れの言葉や朝の流れをそろえるだけで、子どもの中に見通しが育っていきますよ。

家での好きなものを園に伝えておく

好きな歌、よく遊ぶおもちゃ、眠いときのクセなど、家での様子を連絡帳や送迎時に先生へ伝えておくと、園でも同じように関わってもらいやすくなります。言葉で気持ちを伝えにくい1歳だからこそ、ママからの情報は保育士にとって大きな手がかりです。

慣らし保育2歳:気持ちを言葉にして、見通しを伝える

「行かない!」は、気持ちを言葉にできた証拠

2歳ごろは言葉が増え、「保育園いや」「ママといる」とはっきり伝えてくることがあります。言われるとつらいものですが、自分の気持ちを言葉で表せるようになったのは大きな成長です。

まずは「そうだよね、ママと一緒にいたいよね」と気持ちを受け止めてあげてください。そのうえで「でもお仕事があるから、保育園で待っててね。お迎えに来たら一緒に〇〇しようね」と、お迎えのあとの楽しみを伝えます。気持ちを否定せず、予定ははっきり伝えるのがポイントです。

「次に何があるか」を具体的に話す

2歳になると、少し先のことを想像できるようになってきます。「保育園でお外遊びして、給食を食べて、お昼寝したらママが来るよ」と、1日の流れを具体的に話してみてください。見通しがあると、不安が少しやわらぐ子が多いです。園の絵本や写真があれば、一緒に見ながら話すのもおすすめです。

ゆず
せんせい
ゆずせんせい

2歳さんの慣らし保育では、保育士も「次は〇〇しようね」とこまめに声をかけるようにしています。自分で選べる場面をつくるのも効果的。「どっちのおもちゃで遊ぶ?」と聞くと、気持ちが切り替わりやすいんです。

家では元気なのに朝だけ嫌がるのもよくあること

2歳さんは、家では「保育園楽しかった」と話していても、朝になると嫌がることがあります。これは、楽しい気持ちと離れたくない気持ちの両方があるからこそ。朝の様子だけで「園が合わないのでは」と決めつけず、お迎えのときの表情や先生から聞く日中の様子もあわせて見てあげてください。

保育園の先生と一緒に進めるために

慣らし保育は、ママだけでがんばるものではありません。保育士は、子どもの様子を家庭と共有しながら、その子に合ったペースを一緒に探していくことを大切にしています。

お迎えのときに「今日はどんな様子でしたか」「家ではこんなことを言っていました」と短くやりとりするだけでも、園での関わり方のヒントになります。「泣いてばかりで迷惑をかけていないかな」と遠慮する必要はありません。気になることは小さなことでも、遠慮せずに聞いてみてください。

1歳・2歳に共通する、お迎え後の過ごし方

慣らし保育中の子どもは、園で一生懸命がんばっています。家に帰ってから甘えが強くなったり、ぐずったりするのは、安心できる場所で気持ちをゆるめているサインです。

  • 帰ってすぐは、抱っこやスキンシップの時間をつくる
  • 夕飯は簡単なもので十分。家事は少し手を抜いてOK
  • 早めにお風呂と就寝で、疲れをためないようにする
  • 食事は疲れて眠いときほど慌てて食べがち。のどに詰まらせないよう、座って落ち着いて食べられるようにする

慣らし保育中は、環境の変化で疲れが出たり、体調を崩しやすくなったりすることもあります。発熱が続く、食欲がない状態が長く続くなど、体調で気になることがあれば、かかりつけの小児科や園に相談してください。

また、ママ自身も、仕事復帰を前に心も体も緊張しやすい時期です。眠れない、不安な気持ちが続くときは、無理をせず、自治体の子育て相談窓口や医療機関に相談するのも一つの方法です。

まとめ:まずはこれだけ試してみて

1歳・2歳の慣らし保育は、泣いたり嫌がったりする姿が見られやすい時期です。でもそれは、ママとの絆がしっかり育っているからこそ。1歳には「毎日同じ」の安心を、2歳には気持ちの受け止めと見通しを。年齢に合った関わり方で、少しずつ園での時間に慣れていきます。

まずはこの3つから

  • 朝のお別れは、毎日同じ言葉で短く、笑顔で
  • 家での好きなものやクセを、先生に伝えておく
  • お迎えのあとは、抱っこと早めの就寝を優先する

がまんしすぎず、ママも子どもも少しずつで大丈夫。慣れるまでの時間はそれぞれ違います。不安なことは一人で抱えず、園の先生にもどんどん頼ってくださいね。

慣らし保育で泣くのはいつまで?保育士が教える、親子がラクになる過ごし方

慣らし保育の準備は何をする?持ち物と生活リズムを保育士が解説

タイトルとURLをコピーしました